サニーデイ

本日は晴天なり
また冷たい雨が降った。新宿のタワレコへ行く。
サニーデイ・サービスのインストアライブ。
リハーサル。「24時のブルース」を演る。
店内がアラサー文系男女で埋まってく。
一時間後、曽我部と田中の二人が出てくる。

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11年ぶりのサニーデイ・サービス
結局、晴茂くんは来なかった。

御柱祭-御湖鶴

山を一時間半ほど登り、木落し坂に到着。
入場規制がかかっており、遠くから急坂を眺める。
13時からの秋宮三。30分くらい押して落下。
柱が加速するのは一瞬の出来事。人が吹っ飛ぶ。転げ落ちる。

そして秋宮一の御柱曳行の様子。

下山して「御湖鶴」の蔵元・菱友醸造に寄る。
山田錦の純米「御湖鶴」を自分土産とする。
手拭いも何本か買ってしまった。天気が良くてなにより。

霧ヶ峰-諏訪

チェックアウトして、濃霧のビーナスラインを走る。
真っ白な白樺湖霧ヶ峰を経て諏訪に降りてくる。
前日の反省を踏まえて、小学校の校庭駐車場を確保。
諏訪大社の下社・春宮をお参りする。

そして、旅の当初の目的だった万治の石仏を拝観。
素朴で親しみ易い。でも、妙にカッコいい仏像だった。

諏訪-蓼科

中央道を諏訪ICで降り、晴れ渡る諏訪湖畔を走る。
諏訪大社の下社に着くと正午を過ぎていた。
駐車場はどこも満車で停められない。
御柱祭は諦め、「真澄」の蔵元・宮坂醸造へ。
いろいろ試飲してほろ酔い。助手席は気楽である。

ついでに山田養蜂場の蜂蜜も試食する。
夕方、諏訪大社の上社・本宮をお参り。
ビーナスラインを走り、蓼科のホテルハイジに泊まる。
http://www.hotelheidi.co.jp/
このアルプス風ホテルは、なんとも素晴らしかった。

ありがとう

夕暮れのコンビニエンスストア
レジの前で一人の小男が戸惑っている。
年の頃は60代前半くらいに見える。
「あれ?困ったな」などとつぶやいてる。
発泡酒とキムチ、合わせて394円。
男は小銭入れを逆さにして硬貨をすべて出す。
100円玉と50円玉が2枚づつ、10円玉と1円玉が8枚づつ。
合わせて388円しか出てこなかった。
学生風のアルバイト店員は、何も言わず見ている。


小男の後ろに並んだ20代の青年。
状況を察して10円玉を取り出し、レジの台に置く。
「良かったらお貸ししますよ。10円」
男は少し驚いて後ろを振り返る。「え。良いのかい?」
「いや、悪いね。良いのかい?悪いな」
「どうぞ、使って下さい」爽やかな笑顔を見せる青年。
「そうかい。悪いね。じゃあ、これで」
店員は素っ気なく「では、394円頂きます」とレジを打つ。
無事に会計を済ませた男は、「すまんね」と言ってはにかんだ。
青年は「いいえ」と軽やかな声で返す。


男は発泡酒とキムチの入った袋を手に店を出ていった。
袋から発泡酒を出し、足早に駐車場を横切る姿が見える。
青年はおにぎりとお茶と千円札をレジ台に置く。
店員がつり銭を渡し、袋に商品を入れる。
その間に青年の顔から笑顔は消えていた。
小男は恥ずかしそうに喜んでいた。
しかし、「ありがとう」とは言わなかった。
それが青年の心に引っかかったのだ。
悪いことをしたのではないかと思えてきたのだ。
店員が袋を渡しながらぶっきらぼうに言う。
「ありがとうございましたー」